Kedjenou

女を修理する男のKedjenouのレビュー・感想・評価

女を修理する男(2015年製作の映画)
4.2
ショックな映画です。知らないことに目を開いてくれるのも、映画の大事な役割です。

こんなに恐ろしいことを人間がしている、しかもそれが20年以上も続いている。恐怖と不正義の支配のもとで生きていくのは、どんなに厳しいかと想像するだけでも恐ろしいです。

映画は、そしてムクエゲ医師は、卑劣な性暴力、そしてそれを放置する(あるいは共犯?)政府と国際社会の無責任さを糾弾しています。

日本政府も、国際社会の一員としてこの悲劇を止める役割を果たすべきだと思いました(日本政府の関心が低いのは、慰安婦問題な飛び火するのを恐れているのでしょうか)。

また映画は、コンゴ東部の混乱の背景には資源収奪があると示唆しています。コルタンは携帯に使われる希少金属だそうで、私たちの暮らしもコンゴ(民)人の悲劇の上に成り立っていると感じました。
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