この作品はある程度の予備知識が必要というか、受動的な姿勢で観ても面白くないんじゃないかと思う
浅いと言えば浅いし、深いと言えば深い
モチーフはムッソリーニで、それに監督自身の幼少期を織り交ぜたものらしいが、個人的にはストーリーよりも表現方法に興味を持った
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家庭が崩壊している上に、彼らからの躾と本人の元々の性格が相まって、段々と精神病質者として完成していく（ただしそれがどのように独裁者へ繋がるのか理解できない）
母親の前で、父親が何故アダと一緒にいたのか尋ねた時は感嘆したし、もしかしたらプレスコットは自分がチャールズの子であることにも早い段階で気付いていたかもしれない.... 晩餐会の夜のチャールズの様子に様々なことが滲んでいる
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「髪を切りたくはないが、女に間違えられるのは嫌だ」という一見子供らしい描写にも、ほんのり狂気が感じられた
全体を通して、プレスコットの自身の環境への深い不満が見える
