久しぶりのラッセ・ハルストレム監督作品。この監督はけっこう好きで5作以上は観てるけど、残念ながら私的にはハズレの方だったかも知れない。何だろう・・・軽いタッチだけどテーマは重くて、凄く複雑な心境になって考えさせられてしまった。
先ず犬目線でこういうタッチでこういうストーリーは斬新なのではないだろうか。あとここ十数年は特にリプレイものの作品がかなり多くて、私的にも様々なアイデアの作品を観たように思う。でもそれほど好きな作品に出会っていないのが正直なところだろうか。
もっと古い名作には主人公のバカげた暮らしが、ずっと繰り返し続けばいいと夢見る話だったり、繰り返すことでやっぱり元の暮らしがいい事に気付く話だったり、そんな話は大好きなんだけどな・・・・(意外と楽観的に落ち着くバカ話のようなものが好きなだけかも知れない笑）。最近のはゲーム感覚でリプレイして成長したり、修正が出来たり、メッセージ性がなかったり、そういう作品はそこそこ楽しい(お洒落だったりする)けど心には残らないように思う。
しかしこの作品は輪廻転生でしかも犬。犬目線は確かに面白いが、なぜ犬なのだろうか？他の動物には生まれ変わらないのだろうか？人間の方も生まれ変わって犬と飼い主の立場が入れ替わってそれでもお互いに気付くとか、そんなのはダメだろうか(笑)それは冗談としても軽いタッチの割には、テーマが壮大なので考え深いんだよな・・・・。
