原題：A Dog's Purpose
「とある犬の使命」の原題通り、ベイリーという犬が自らの使命を果たす為に何度も輪廻転生しちゃうお話。
神様はベイリーに甘過ぎ(笑)
人間様のペットに対する「こうあってほしい」の願望が詰め込まれた作品。
エゴですよね？わかってます。
エゴでもいいんです。僕も同じことを願ってます。
この作品を初めて観た時、僕は愛犬を失った喪失感と愛犬への罪悪感でいっぱいでした。
(以下、愛犬の話になります)
実家にコーギーとビーグルのミックス(♂)がいました。名前はソラ。
保健所からたった一匹だけですが、救い出せた子です。
生後何があったのか、うちに来た時にはひどく怯えていました。
故あって、10代の頃からいまに至るまでほとんど親元を離れて暮らしてる僕が、近年実家に帰省する理由と言えば、事務的な手続きか、ソラに会うためでした。
そんな愛犬ソラが2018年、病気の為亡くなりました。
一緒にいれた短い時間の中で、僕がしてあげれたこと…、もっとあったんじゃないか？
近くに住んでたら、すぐ病院に連れてってあげれたんじゃないか？
そもそも、うちに連れてきたことで彼は幸せだったのだろうか？
(いろいろあって愛犬にも多大なストレスを与えた時期がありました)
そんな自責の念や喪失感の中で、
"勇気を出して"観てみたのがこの作品です。
「前世とか魂とか天国とかは、存在しないのかもしれない。でもその可能性を信じさせる作品は見る人の慰めになる」
(制作者インタビューより)
冒頭にも述べましたが、この作品は人間様の「こうあってほしい」願望作品です。
それがわかっててもなお、制作者の意図通り"可能性"を信じています。
彼を心から愛していました。
彼もまた心から愛してくれたと信じています。
いつかまたソラに会いたい。
