ゆ

37セカンズのゆのレビュー・感想・評価

37セカンズ(2019年製作の映画)
3.9
【これから観られる予定の方へ】
作中にわりと生々しい性についての描写があります。
ご家族で観られる際などはご注意ください。
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生と性。
親の心、子知らず。
子の心、親知らず。

衣服、仕草、表情、いろんなところにリアルがあった。
(後半のぶっ飛び展開はびっくりしつつ)

タイトルになってる37セカンズ。
主人公が生まれた時に呼吸停止していた時間であり、
このタイトルに決定したのは、主演が佳山明さんに決まってから(お母さんからのお話を参考に)なんだそうです。
脳性麻痺という設定もしかり。


かくいう自分もヘソの緒が首に巻き付いて産まれてしまい、呼吸停止しておりました。
時間はどれほどだったか定かではありませんが、独りで出産した母は、「息をしてない」と微かに聞こえ、ざわつく室内で、とてもそれが自分の身に起きてる現実だとは思えなかったそうです。
ドラマみたいに「どうしたんですか!?」なんて言葉はとても出てこなかった、と(笑)
その後、無事に息を吹き返し、母は安堵からか気を失ったそうです。
(というわけで、いまはおまけで生きてるようなものです(笑)ありがたや)

またそれとは別件で、自分は遺伝的に体のとある部分が欠損?変形?しています。
目立たない部位なんで、困らず、気にもならず、驚かれこそすれ、気にも(たぶん)されてません。


とある医師が教えてくれた言葉があります。

" 困っていれば障害。
困ってないのなら個性。 "

みんなが個性をいかんなく発揮できる、本当の意味での豊かな社会にしていきたいものですね。

母といろんな昔話をするいいきっかけになりました。
観てよかった。
ゆ