たいてぃー

五日物語 3つの王国と3人の女のたいてぃーのレビュー・感想・評価

3.5
予備知識無く観ちゃって、この作品が、鬼才ガローネ監督作って知らなかった。原作の五日物語もおとぎ話ってことは知っていたが、内容までよく知らなくて。でも、これをおとぎ話って呼んでいいのか?あまりにも残酷な話。ダーク・ファンタジーってうたい文句が合っている。
城や渓谷など映像美が多数出てくる。それと、奇怪な生物も出てくる。これはグロさがたっぷり。この美と醜の組合せは、この監督の趣味嗜好なのか。それとも、この組合せは人間の心理にも通ずるってことなのか。
出てくる3つの国の王は、すべて有名俳優。3人とも個性が強い。特に、歌声フェチの王役のヴァンサン・カッセル。扉越しのトークシーンは、いやらしさを越えて気持ち悪さまで感じた。それとノミ好き王の娘役のベベ・ケイブ。バイタリティー溢れるダイナミックな演技。今後も要注目。
ガローネ監督作は初見で強烈な個性は感じたが、芸術性はどうかって疑問に思った。過去作をチェックすると共に今後の作品も注目していきたい。でも、次作はピノキオってことだけど、これも残酷にしちゃうのか・・・。