方眼

新感染 ファイナル・エクスプレスの方眼のレビュー・感想・評価

4.4
2016年”Busanhaeng”。韓国アクションがスゴいのは、平和な日常は戦争という非日常といつも隣り合わせだという実感があるためか。うなるほど上手い列車アクション。冒頭、日常に少しづつ非日常が混ざる。正常人の中にゾンビが増える。列車を襲ってくる。客車内も逃げる人と追いかけるゾンビが混ざっている。グランドホテル形式の超特急、登場人物とその関係性を端的に説明。妊婦もいて「駅馬車」。途中下車駅で下りエスカレーターの下から襲ってくる。このワンクッションで客ーゾンビー客という配置に。朝鮮半島の分断を構図的に描く。肉親はどうするか、同じ部活の同士は、若いカップルは、夫婦は、親子は。非感染者同士で憎しみ合う。株式投資で儲ける資本主義、その副産物として病原菌が蔓延する設定。マ・ドンソクが張飛やる”三国志演義”が見たい。ゾンビは早くて強くて光と音に反応するタイプ。
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