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エルストリー1976 新たなる希望が生まれた街のrollinのレビュー・感想・評価

4.2
1976年夏、ロンドン郊外のエルストリースタジオ。映画の企画内容も知らずに集まったエキストラ俳優たち。史上最高のインディーズ映画の成功を陰で支えた名も無き戦士たちの物語を紐解く、もうひとつのローグ・ワン、スターウォーズ・ストーリー。

新たなる希望ラストのマサッシ寺院でのセレモニーの衛兵や、グリード、ビッグス・ダークライター等、ファンなら愛着のあるキャラクターや一瞬しか映らない本当のエキストラの方まで、各々がスターウォーズの撮影に参加するまでと、それからの人生が穏やか〜に語られます。それを退屈と感じるか、前のめりで観るかで映画の評価は変わると思うけど、個人的には最っ高!
例えばR2とC-3POが待機しているデス・スターの管制室のドアで頭をぶつけるストームトルーパーの中の人は昨年逝去したマイケル・リーダーとされてきたけど、ここへ来てローリー・グードという新たな立候補者が登場したりします 笑

そんな感じで一番印象的なのはゴールド・リーダーを演じたアンガス・マッギネス氏の役柄による格差への不満。通称バケツ差別。
自分は顔も出てるのに、ボバ・フェットやR2らバケツ組の方が人気があって、ファンイベントでの人気の差も明らか。
確かに僕もボバ=ジェレミー・ブロック氏という事実に裏付けられたファンであり、もしボバの中の人がアンガスさんやったら‥と思うと少々複雑な気持ちになりました。
ただ言い訳では無いけど、自分がジェレミー・ブロック氏のイベントに参加した際、ジェレミーさんは文法が狂った英語で「ボバは生きていますよね?そうに違いありません」と質問する当時クソ学生だった自分にもとても優しく接してくれました(その答えは僕とジェレミーさんだけのヒミツ)。それからはボバとジェレミーさんは自分の中で完全にひとつの存在です。

とにかくスターウォーズ、特にオリジナルトリロジーが好きなら観て損はありませんぜ。当時の資料としても大変貴重な証言が盛り沢山です。
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