ジェームズ・マカヴォイの怪演が最大の魅力だと思っています。さすがに２３人全員の人格が現れることはありませんでしたが、主だった人格の演じ分けは実にお見事！
観ているうちにどの人格かがわかってくるのも楽しみのひとつ(^^)
これまでのマカヴォイのフィルモグラフィーを確かめてみると、『ビトレイヤー』『トランス』のように事件に巻き込まれる主人公の苦悩や、『ウォンテッド』『X-MEN 』新3部作なら運命に翻弄されながらも自身の宿命を受け入れていく役などが目立ちます。
それらのどれとも違う人物を今作では演じ切っていて、キャリアを重ねる毎に素敵な役者になっていくなぁと改めて思わされましたね。
独特のカメラワーク、緊張感を煽る音響、力強く引き込んでくれる演出、全く余計な思わせぶりの場面 笑など、M・ナイト・シャマラン監督らしさもタップリ堪能できます。もちろんご自身もチョイ役で出演されてます 笑。
クライマックスに至る高揚感はとても好み。
シャマラン作品にありがちな終盤の物足りなさは、今作ではいくつかの謎を残して含みを持たせる流れに差し代わり、ちょっとしたサプライズも含め、次回作への期待を盛大に抱かせてくれます。
賛否はあると思いますが、マカヴォイ&シャマランもなかなか良好なコンビじゃないかな♪
素直に面白かったと思える作品でした(๑˃̵ᴗ˂̵)
