YasuhitoArai

過激なフェルディナントのYasuhitoAraiのレビュー・感想・評価

過激なフェルディナント(1976年製作の映画)
3.8
アレクサンダー・クルーゲ監督作品。
刑事のフェルディナンドは、法の範疇で犯人を逮捕する上司と揉めて刑事を辞職する。大企業の工場の警備主任のポストが空き、フェルディナンドは仮採用となるが・・・という話。

コメディ。主役のフェルディナンドがちんちくりんな感じで見た目が面白い。赤いニット帽を被ってマラソンする姿に笑った。
防犯の徹底と、法の範疇の中でやることのアンビバレントな状況を主題にしている。
フェルディナンドは防犯徹底の過激派だけど、ただの汚職人っていう感じもする。

撮影がいい感じ。工場の煙突のショット、ロングショットで横向きに人などが移動していくショット等、いいなーって思うショットが多かった。
画の感じと、ゆるーい感じが70年代ソヴィエト映画と近いものを感じた。
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