「新感染 ファイナル・エクスプレス」のヨン・サンホ監督が、本業のアニメーションで作った前日譚として紹介されているけど、ちょっと時間的な辻褄合わないのかな。ソウル駅周辺が前の晩からあの状態だとKTX動かないよね…。今作の主人公の声を「新感染」の冒頭の女の子が演じてはいるけど、同一人物とは思えないし。ジョージ・A・ロメロのゾンビ映画みたいにゆるく繋がっている（ような繋がっていないような）と受け取った方が納得がいく。
それでも最近流行りの何十年も前の（正直あんまり細かいこと覚えてないような）映画の前日譚とか続編とかよりも即効性のある制作・公開スピードはいいんじゃないですかね。泥臭く生々しい人物造形に、痛々しい傷口に塩を塗りたくる展開、“警察は役に立たないし権力はだいたいクソ”であるという韓国映画らしさもモリモリ。終盤の展開は“あー！ そうですかー！”って感じでヤラれた。
残念なのはアニメーションとしてはゲームのCGっぽくて動きがのったりしてるところ。
なんで邦題を「新感染」あるいは「ファイナル・エクスプレス」に絡めなかったんだろう…って思ってたら、日本では配給会社が違うのね。
