Ryoma

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だのRyomaのレビュー・感想・評価

4.3
喧騒に包まれる煌びやかで華やかな街の裏側で死に物狂いで生きている人がいる。何もかも嫌になって投げ出したくなって…スポットライトが当たらないだけで本当はだれもが毎日孤軍奮闘して必死で生きているんだろうなと。“生“を肯定してくれる奥深い詩的な語りが静かにそっと生きる力を与えてくれる本作、随所に“生“や“死“というものを生々しく身近なものとして痛切に感じた。近年人気俳優の相次ぐ自殺、つい最近だと個人的に好きなバンドのメンバーの急逝がショックで今でも受け入れがたい。理解しがたい悩みや苦しみはあったのだろうけど生きていてほしかった。生きていることの尊さをひしひしと感じる作品だった。どうしようもない痛みや苦しみに苛まれたときに観たい作品になった。石橋静河さんの達観した感じ、人生の残酷さ•不条理さを悟ったような役柄から放たれる言葉の一つ一つが刺さって共感できた。
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