Ryoma

四月になれば彼女はのRyomaのレビュー・感想・評価

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
4.2
愛する“とは…愛される“とは何なのか。本当の意味で相手を想うことの大切さや難しさを謳った本作は、“愛“の根源に迫った哲学的メッセージを感じ、原作がおよそ8年前に出版されたとは思えないほどに、結婚の在り方、生き方も多様になりつつある現代社会を投影しているようにも見えた。

初恋の記憶が巡る。幸せだと感じた思い出が今の自分を創り奮い立たせてくれているのかもしれない。その瞬間に生み出された思いはもう2度と感じることはできなくても、その思い出を何度も思い返し記憶を辿ることはできる。時として、後悔という形で胸の奥に仕舞い込んでしまった思いも、これからの自分や大切な人の糧として輝せることもできるのかもしれないと感じた。

世界各国の美しい景色や大好きなミスチルのプロデューサーでもあった小林武史さんの壮大で優しさ溢れる音楽、そして、これまた好きな藤井風さんの主題歌がほんとに沁みた。
Ryoma

Ryoma