ふっくー

インシディアス 最後の鍵のふっくーのネタバレレビュー・内容・結末

インシディアス 最後の鍵(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

インシディアスシリーズ4作目にして、シリーズ1作目の前日談に当たる今作。
3作目ではエリーズとスペックス&タッカーの出会いの物語だったのに対して、今作は
今まで語られることのなかった霊能者エリーズの壮絶な過去が明かされる。

時系列的には
「インシディアス・序章」
「インシディアス最後の鍵」
「インシディアス」
「インシディアス・第2章」
となる。

今回はジェームズ・ワンは制作に周り、メガホンを取ったのはアダム・ロビデル。
シリーズ通しての不安を煽る不協和音から始まらなかったのが少し残念でしたが、すごく面白かったです。個人的にはシリーズの中で1番好きです。

エリーズの1作目での結末を知ってしまっているからこそ、ラストシーンでスペックス&タッカーと肩を組んで歩いているシーンでは悲しくなった。笑
ジェームズ・ワンも「続編を作りたかったからエリーズは死なせるべきではなかった笑」と語っていたそうで、このシリーズでなくてはならない存在なんですよ!エリーズは!!!笑

エリーズの父親が、暴力や監禁、エリーズの「死者が視える」能力を全力で拒否する前半はかなり「やべぇ父親だ」と思ったけど、後半に真相が明らかになった時は予想を裏切られました!!

1作目とリンクするラストもかなりお見事で、最恐ダースモールもちらっと見せてくれましたね。ダルトンがハシゴから落ちて暗闇を見ていたのはエリーズが彼方から帰ってきていたからなんですね。

この監督、ホラー映画の王道でもちろん驚かせてくれるんだけど、エリーズが衣装ケースを1つずつ開けていくシーンの恐怖アイディアが最高すぎて、久々にホラー映画みてビクッとなった笑笑。

衣装ケースって蓋を開けると正面が見えなくなりますよね。でも衣装ケースの中も、真相を確かめたいから気になるじゃないですか。
だから、衣装ケースを確認した後、蓋を閉めて正面も後ろも確認したくなりますよね。
おっとこれ以上はネタバレですね。やめましょう笑。

鍵の悪霊キーフェイスのビジュアルが「REC」で最上階の部屋にいたアイツに似てて、1作目のダースモール並みのインパクトだったけど、何故この悪霊が生まれたのか、などの細かな説明がなかったのがちょっと残念でした。メイキングにキーフェイスの説明をリーワネルがしてくれてました笑笑。
エリーズの母親がフォースの覚醒した時はやはりちょっとシュールで、「母親は強し!」とつくづく思いました笑

特典映像に「もう1つのエンディング」がありましたが、結末は変わらないけど、こちらのエンディングは閉じ込められていた憎しみをエリーズが解放してくれるシーンが盛り込まれています。
あと未公開シーンは絶対に見てほしい!
本編より恐怖演出が多いし、話の筋に触れているシーンも多数。未公開シーンを通過した完全版をしっかりと見たくなりました。本編を見た後に未公開シーン、メイキングを続けて観ると謎がスッキリします。

日本でも人気シリーズ(のはず)なのに今作が日本で劇場未上映でDVDスルーになったのが、未だに理解できません。
ふっくー

ふっくー