ほ

ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺんのほのレビュー・感想・評価

4.0
同時上映の片割れ目当てで行ったらこちらが当たりだった。これだから二本立て好き〜〜!
祖父の遭難船を探しに航海に出るという冒険要素あり、お嬢様が旅立ち働きながらたくましく成長するというジブリっ子には刺さりまくりの要素もあり、81分とは思えない充実度でした。
そしてストーリーの軸がしっかりしているので最後まで緊張感を持って楽しめた。

アニメーションとしても完成度が高くて、輪郭線のない絵柄と色彩が独自の世界観を確立してた。どこか懐かしいようで、でもちゃんと新しいアニメだった。やっぱりアニメは現実の生々しさを排除しつつ空気感を作り出せる力があるな〜
船の揺れや影、煙の表現が特によかった。
そして主人公サーシャが吹雪の中を進んでいくシーンは、映画館の客席にまで冷たい雪が吹きつけてくるかのようだった。船員たちの心理的・物理的な息苦しさ→解放の映像描写が素晴らしい
ほ