NAOKI

ドリームのNAOKIのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
3.8
昔の話…学生の頃
映画を観る金もなくて💦朝ある決まった場所に行くと…
「建築現場5人!」とかやってる…稼ぎの良い日雇いバイト…
クルマにのせられて現場に着くと監督さんがおれをバリバリ溶接してるおじさんのとこに連れていく…
「シンさん…学生バイト!」
シンさんは背の低い猿みたいで耳毛と鼻毛がバフッと豪快に出た信じられない風貌のオヤジだった。
「学生…」「はい!」
「この壁に斜めの補強材入れっからそこの図面見て鉄骨切り出して…」
図面を見るが壁の縦横の寸法はあっても斜めは書かれてない💦悩んでると耳毛のシンさんが…
「a二乗+b二乗=c二乗」
「?」
「なんや学生の癖にピタゴラスの定理も知らんのかい?」
心の中で
「耳毛がピタゴラス知ってる方が驚きだわ!」と突っ込んだが…😁💦

こんなにバリバリ文系のおれですから、この映画の女性たちのような数学やコンピューターの天才リケ女を見ると無条件に尊敬してしまう💦

アメリカってつい最近まで…いや今もかもしれないが…驚くほど差別と偏見に満ちた社会なんだと思わされます。男たちは黒人女性が自分達よりはるかに優れた能力を持っているなんてなかなか信じられなかったでしょう。
耳毛のシンさんがピタゴラスの定理を知ってるはずない…と思ってたおれみたいに…

痛快でした。

まぁ、日本も土俵に女性は上がるなとかいまだにやってるけどね😁💦

彼女の計算がなければおれは飛ばない!って言ったパイロット…偉かったね!

耳毛のシンさんは耳に挟んでたハイライトのシケモクに火をつけながら…
「学生!ピタゴラスは知らんでも三角比は分かるか?」
「?」
「サイン・コサイン・タンジェントじゃ!」
「えーっと💦」
「今日びの学生はなんも知らんの」
笑うシンさんのシャツの下にモンモン(刺青)があるのに気付く…

「世の中はおれが思ってるほど単純じゃなさそうだな~」
そう思った俺…19の夏でした😁💦
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