シネマJACKすぎうら

レッド・スパローのシネマJACKすぎうらのレビュー・感想・評価

レッド・スパロー(2017年製作の映画)
4.7
ジェニファー・ローレンスの妖艶な美しさと脱ぎっぷりに翻弄されながらも、意外にエロさは抑えめ。

鑑賞前は「ニキータ」×「シュリ」×「アトミック・ブロンド」みたいな映画なのかな〜と勝手にイメージしていたのだが。。
見事に裏切られた(勿論、いい意味で)。
細かなディテールにおいては、それらの作品の一部影響を感じられる面も見受けられたが、逆に、この映画全体を俯瞰してみると、(前述の)どの作品にも似ていないのだ。

これは、紛れもなく本格的なサスペンス・スリラー。そのドキドキ感、ヒリヒリ感はハンパない。比喩表現でもなんでもなく、リアルに手に汗握る展開をみせる。

ところが、それでいてどこか虚しく刹那的な香りを残して物語を幕引きする流れも心憎い。
村上龍の初期エッセイのタイトルを、久々に想い出してしまった。。

そして終盤に差し掛かると、怒涛の勢いで押し寄せてくる、"意外な"展開の数々。本作のオチを予測できる人など"もはや"どこにもいないのではないだろうか。それほどサスペンス映画としての巧みさが活きた一本。

◆本作のレビュー動画UPしました!!
【※半ネタバレ注意】
チャンネル登録もお願いいたします😁
https://youtu.be/pjs0-88FQn0