最後の最後まで大どんでん返しを待ってたんだけどそんなことはなかった。
ジョンチョル(ソン・ガンホ)が義烈団に肩入れしたのも、義烈団の団長(イ・ビョンホン)が二重スパイの話をしていた通り、二重スパイを演じているのかと思いきや、最後の最後までジョンチョルは義烈団の味方だったのね……。だから正直拍子抜けしちゃった。期待をさせといてこれ〜〜？みたいな。
変に反日に寄ってる映画でもないから嫌な気分をせずに観終えることは出来たのだけど、だからといって日本警察のジョンチョルが自身の民族意識に依って義烈団に便宜を図っていく過程の丁寧ではない描かれ方がなんとも…。それとも私が日本人だからそう思ってしまうのかな？これを韓国の人が観たら、つまりこの時代の前提知識があるからすんなり理解できるものなのかしら。
そもそも期待していたものが二重スパイ、更なる複雑なストーリーだったのでなんとも…。
ソン・ガンホの日本語は見事だった！彼はやっぱりすごい！唯一無二性があるわ。外国の映画だっていうこともあってチープ感も全然受け入れられたし。ただなんっか、期待してたのに！がっかり感があったのでした…。不満が残るっていうか、重厚なのにいまいち説得力がないというか…。
ただ、世界で現在起きている紛争やゲリラを起こしているのはこういった人たちなんだなあと思いを馳せてしまったり。独立するための突発的な小規模なテロはやはり……うーん、、効果があるのかなと思わざるを得ない。
この乱世の時代に友と呼べる者はいないのかもしれんな
手を差し伸べてくれるものが友という訳だ
本物があるから
誰かが偽物を作るんですよ
”民族愛”は何よりも勝る
人は誰でも
進むべき道を選択する時が来る
私の時間を
イ警務に託すとしよう
それで俺が死んだとしても
化けて出たりはしない
1人生き残れば俺たちの死は無駄にならない
脚本 3
美術 3
演技 3.5
演出 3
チープ感のなさ 3
満足度 3
その他(音楽、カメラワーク)
