kaito

君の名前で僕を呼んでのkaitoのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
5.0
壊れそうで美しいひと夏の恋

『君の名前で僕を呼んで』

最近、5.0を連発している気がする....でも!
それほどの価値がある映画だ。

まず、舞台・背景設定が素晴らしい。場所は北イタリアのどこかで、季節は夏かな、たぶん。その設定がいい味を出していて、そのおかげで、映画全体が美しく見えた。
曲もほんとにいい曲が多く、サウンドトラックの購入を検討している。


この映画は同性愛を主題としている。今まで同性愛を扱った映画は観たことがなかったので、これが初めてであった。しかし、全くの違和感もなくひとつの「純愛」として映画を観ることができた。エリオ役の演技はとてもよかった。彼の中にある葛藤がうまく表現されていた。オリヴァーはいい男だったなぁ。配役はどれも完ぺきだったと思う。

最後に、「シェイプオブウォーター」のレビューでも述べたが、このような美しい恋愛映画は日本では(今の段階で)作られることはないだろう。率直に言って、日本の恋愛映画が大嫌い。演技がすべて嘘くさい、観ててただの映画としか思えない。
日本の恋愛映画と比べて、今作は北イタリアに住んでいる人たちの生活を切り取ったようで、リアルを感じ取れる素敵な映画体験でした。

また、夏休みごろに一人で観たくなるような映画。perfect!!
kaito

kaito