Aria

君の名前で僕を呼んでのAriaのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
5.0
鑑賞後の気持ちをどう言葉に
して良いか分からない。

大人の私ですら言い表わすことができない
色々な想いが複雑に絡んでいる

エリオはわずか17歳のたったひと夏で
これを経験したのだ。

登場人物に誰一人として嫌な人がいない。
全員の心が美しく、
またそれを表現したような映像美や、
宝物のようなセリフの数々。

恋するエリオの目線のひとつひとつに
愛が現れているし

その様子を見守る両親も
決して口は出さず優しく見守るその目からは
二人への愛が溢れている

切ない気持ちにはなるけれど
それ以上に幸せな気持ちを残してくれる

アミハマの下手くそイタリア語を堪能したので
次回は吹き替えでもみたいと思います。



以下ネタバレ要素がありますので
ご注意ください。







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恋をした時、
好きな人を目で追ってしまったり
口癖に気づいたり
相手の私物に触れたくなったり
天邪鬼で冷たい態度をとってしまったり
ヤキモチを妬いて仕返しをしたり…

エリオの行動は全て、
恋をする人誰しもが経験をする事

しかし相手が男性であるが故に
その先は幸せばかりではない。

純粋な欲求を己で満たしたエリオは
羞恥心でいっぱいになり
初めての感情と経験に泣いてしまう

そんなエリオをオリヴァーは
寧ろ愛おしいと思い優しく抱きしめる

相手の恥ずかしい所や
ダメな所も全て愛おしいと思えるのが愛

オリヴァーのエリオへの愛は
確かなものであったのが分かる


人生は予想していない時に
1番弱いところを突いて来るものだけれど、
その痛みは喜びと共にあるから、
それは大切にしなきゃいけない

後半のお父さんの語り
本当に本当に宝物のような言葉

エリオはこの一夏で
かけがえのない恋をした
Aria

Aria