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君の名前で僕を呼んでのnanaのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
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"Later."

画面の美しさがとても印象的なこの作品。
観ていると日本の多湿な夏とは違って、カラッとした北イタリアの夏は気持ちが良さそう。
Mr.アメリカのハンサムといった完璧感漂うアーミーハマーと、これから更に引っ張りだこになりそうな美少年ティモシーシャラメの主演ふたりが、そんな美しい画面に映えます。

劇中で流れる音楽も好きでした。
過去に教授が作曲した曲が使われていて、その曲が当時使われた映画のことも考えるとより深みが増します。

最近の同性愛を描いた映画の特徴として、同性愛だからといって特別なもの、特異なものとして描くのではなくみんな同じ「愛」なんだよって描かれているような気がします。
劇中で登場人物が悩むのは同性愛だから…ではなく、この恋が実るのか、どうこの気持ちを伝えればいいのかといったどんな恋にも通じる普遍的なもの。
自分の純粋な恋心を迷いなく描いていたのが印象的。
「LGBT映画」といったジャンル分け自体そもそも野暮なのかも。

例えば、好きな人に恋人ができたことを知ったりだとか、「じゃあまた」と言ってもきっともうこの人とは二度と会うことはないだろうと内心察する瞬間だったりとか、今あの人はどこで何をしているんだろうと思いを馳せることとか、どの性を好きになろうが、誰を好きになろうが、誰もが経験する苦さのはず。

エリオ、オリヴァー、エリオの父親という3人のキャラクターが描くもの。
タイトルの意味。
いろんなことを考えながら、そして誰もが誰かのことを想いながら観る映画だと思います。