チョマサ

君の名前で僕を呼んでのチョマサのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.0
パンフを買おうと思ったら全国で品薄らしくて、再入荷を待たないといけないと聞いた。レディースデーだったのもあるけど、席がだいぶ女性で埋まってたのも見てるので、この映画スゴいんだなと思った。


男性同士の出会いと恋愛を描いたドラマで、真正面から二人の関係を描いている。思っていた以上に直接的な描写(ただ見せてはいない)があって、性的な関係も通して恋愛なんだよなーと実感するし、それがあるとどれだけ二人が好きなのかとか幸せなのかとか、心の移り変わりもより迫って見えてくる。
松崎健夫さんがぷらすとで、『モーリス』(脚本が同じジェームズ・アイヴォリー)と比べると当時と今で何の描写が出来なかったか分かると語っていたのはこの事だったのか。


イタリアのローマが舞台なのもあるかもしれないけど、やたら男女でもスキンシップが多くて、ヨーロッパとアメリカのコミュニケーションと恋愛観の違いを感じるのも面白かった。

どの登場人物も丁寧にどんな人間か見せていくから、少し長いとは思ったが、それでも必要な時間だったと思う。
憎まれ役がいないのと、親が二人のことに理解があるし、周囲の人間も心配してくれるからストレスを感じない。
どの場面もよいし、最後は泣けてくるし、ホントにいい映画だった。
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