あまんだ

君の名前で僕を呼んでのあまんだのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.0
萩尾望都先生の漫画を読んだ気分。
美しいイタリアの景色の中で、美男同士が恋に落ちる。

しかし、想像していたより障害もなく、割とスムーズに二人は結ばれた感じがした。もっと、葛藤の末かと思っていただけにそこは意外に感じた。周りが理解ある人だったからか。

見所は、ラストの方に詰まっているかもしれない。
全て知っていて静かに見守っていてくれた父親の、「自分が感じた気持ちを殺してはいけない。」と言うセリフ。
マイノリティ故に、多数の圧力で自分の正直な気持ち、純粋な愛情までも恥じなければならないと言う、間違った思い込みから息子を解放させる素晴らしい言葉だった。

エンドロールのエリオのアップ、思い出、愛情、悲しさ、恋愛の苦しみを内
包した表情が素晴らしい。

「君の名前で僕を呼んで」
貴方は私で、私は貴方、どちらがどちらかわからないくらいにひとつに。
何ともロマンチック。
あまんだ

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