君の名前で僕を呼んでのnnmのネタバレレビュー・内容・結末

ひたすらに美しい。自然も、人物の内面も、映像としての美しさがとことん追求されている印象を受けた。
エリオがオリヴァーに想いを伝えるシーンはすごく遠回しで文学的な言い回しが印象的だった。聡いふたりだけが共有してる言語で話しているみたいで好きだな。エリオの純粋な若さとオリヴァーの一歩引こうとする自制心がいいなあ。オリヴァーが最初からずっとエリオを好きだったって思うとなんともいえず胸がギュッとなる。彼はほんとうにエリオが好きで大事にしたいと思っているんだなあ。だからこそ、エリオとの別れを決意したのかもしれない。こんな激情一生ものだとおもいながらひと夏でおわる関係。エリオとお父さんの会話も印象的だった。エリオの両親みたいに、世間的なしがらみにとらわれずふたりそのものをみてくれる人たちはほんとうに尊い。エリオは何十年も経った後この夏のことをおもいだしたりするんだろうかとおもったりした。また観たいな。