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隻眼の虎のIPPOのレビュー・感想・評価

隻眼の虎(2015年製作の映画)
3.6
先日劇場で観た『魔女』と同じ監督さんの作品ということで、大杉漣も何気に出演。

1925年日本統治下の朝鮮を舞台に、虎と人間の壮絶なサバイバルを描いた力作。韓国映画、動物CGもかなり凄いのね。

単なる虎との死闘だけじゃなく、主人公マンドク(ミンシク氏)と思春期の息子ソクとの葛藤というサイドストーリーも良し。
貧乏生活から抜け出し、かつて名手だった父親のような猟師になりたいと悩む息子ソクの姿が切なく、思いのほかこの息子が物語の枠を作る。

この息子役ソン・ユビン。『I can speak』でイ・ジェフンの弟を演じていた子だと気付かず。イ・ジェフンによく似てるなぁとその時印象深かった子でした。
子役出身でここ最近成長目覚ましいみたい。2018年公開の彼の出演作『Last Child』が極上ヒューマンらしく、かなり見てみたい。

中盤、虎と少年の描写がふとディズニー映画かと思う摩訶不思議感もあり。
いやはや力作。
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