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トゥルー・グリットのmendeのレビュー・感想・評価

トゥルー・グリット(2010年製作の映画)
4.1
公開時に見てから2度目。久々の鑑賞。
最初に見た時は、コーエン兄弟の奇抜な演出や小ネタを期待していたのに、思った以上に普通でちょっと肩透かしをくった印象を持っていた。

今回は父親の仇を討つという目的に一直線に進む主人公(ヘイリー・スタインフェルド)に思い切り感情移入。小生意気に大人を言いまかしているが、たぶん内心は必死のパッチであろう。彼女のこの後の活躍も見ているせいか、こんなに幼いのによく頑張ってる姿を見るとなぜか応援モードになってしまう。
正統派西部劇として見ると、熊の皮をかぶった歯医者とか、異常に高いところに吊るされた人とか、やっぱりコーエン兄弟らしく少しずつ普通じゃないところがある。
小汚ないジェフ・ブリッジスとまぬけっぽいマット・デイモンだが、やっぱり最終的にかっこいい。最後の射撃シーンなんか、ジェイソン・ボーンを凌駕するくらい胸がすく。

最初に見たときにそぐわない期待をしてしまったんだなと反省した。やや淡々としているところがあるが、快作であった。
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