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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版のchelseaのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

殺人事件ぜんぜん起きないと思ってたら最後の最後に。起こるとわかっている件をこんなに最後に。殺人事件の前後のお話くらいの知識でいたので結局最後までトイレ行けなかった。見方間違えてた。

小明の、絶対処女じゃないのに醸し出す透き通った処女性、ある種の男の人が好きそうな、良い物も悪い物も120%のバランスで持ち合わせてる完璧さ、そして無意識でそれを有効的に使えている器用さ、子供の小四の手に負える子じゃないのがよく伝わってきた。刺すしかない。
和中折衷スタイルの日本家屋や、叩いて直るラジオ、ガラス製の蓋付き茶器とか、女の人がみんな着てる綿か麻かの下着、山東の恋人の髪型とか、好みの物が自分の苦手な小競り合いシーンの合間にちょいちょい出てきて、そういうのもありトイレに立てなかったてのもあるけど、そういやこの映画はカードゲームが出来そうなほど多くの名場面や美術、音楽など、とにかく「アイテム」が盛りだくさんなんだ。
やっぱり家で観たかった。
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