ひりひりと焼けつくようで、息がつまるようで、それでもあらゆる場面が美しかったです。特に暗闇とそこに差し込む光の表現が、『第三の男』みたいなかっこいい感じとはまた違い、何か艶めいた感触でした。ずっと苦しい、苦しいけど息を潜めて見続けていたくなるような。
ただ明かりのない場面が多いからか見ていてどうにも誰が誰で何が起きているのかつかみきれないところが多くて、またきちんともう一度見直したいなー。今回は途中で切って二日に分けて見てしまったけど、これはたぶんこの空気を呼吸し続けて一気に見るべき映画でしたね。