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アウトサイダーのryodanのレビュー・感想・評価

アウトサイダー(2018年製作の映画)
3.3
スーツ姿がキマッってました。台詞の少なさも良かった。この監督なんとあの「ヒトラーの忘れもの」を撮った監督でした。確かに画がメチャクチャきれいでした。それで最後まで見たようなもんです。刺青もきれいでしたね。浅野さん、椎名さんの芝居も良かったです。まぁ、腑に落ちない設定だらけで妹の背中の立派な彫物を見て、これであってんの?って思ってしまった。先人の「ブラックレイン」のおかげでしょうか、海外向けのヤクザ映画の芝居の土台を作ってくれたから出来たようなもの。椎名さんの英語芝居は松田優作さんのそれとダブりました。日本の様式美はウチらより海外の方が美しいと感じているのかも知れません。ただそれが日本を誤解していると必ず言う人達が出てくるのが残念です。確かに奥が深いです。でもその奥深さをちゃんと海外に伝える事が出来る日本人がどれだけいるのでしょうか?理解できないから伝えないでは誤解はさらにステレオタイプを生むだけだと思うのです。この作品が大ヒットするとは思えない。けど何か伝えたいものがある。ウチらだけが理解していればいいではホント時代遅れですよね。間違っている所だけを指摘してたら誰も興味が湧かなくなってしまう気がして。
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