トムトム

女神の見えざる手のトムトムのレビュー・感想・評価

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
4.5
まったくノーマークだったのに観てみたらとてもクオリティの高い良作。
「アイインザスカイ」を観た時と同じ嬉しい誤算。

題材が非常に面白いしエンタメとしても素晴らしい。色々と考えさせられるがウキウキで劇場を後にできる。

政治家や団体を抱き込み脅し、スカしてクライアントが望む世論を形成して法案を通して国を操作するロビイストという職業にまず興味がいくし凄腕ロビイスト エリザベス・スローンを演じたジェシカ・チャスティンが素晴らしい。
怖そうだが笑顔がキュート。

ロビイストの手法、政治家の信念と定見の無さなどは自らの国に置き換えるとゾッとする。
「至誠天に通ず」的な考え方が好きな日本人はロビー活動が苦手だと考えるが近年の政治を考えるとこういう職業は日本でもかなり活発なのだろう。
自らの考えがロビイストのコントロール下に無いと誰が言い切れるのか。

日本のTV局が天海祐希主演とかでパクってドラマ化しそう。
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