マーチ

スウィート17モンスターのマーチのレビュー・感想・評価

スウィート17モンスター(2016年製作の映画)
3.6
ヤクザ映画の投稿が続いたので、
ここいらでポップなの入れときます! 笑


【下半期鑑賞映画寸評:2017】
《17歳のすべて》

こういう映画で俯瞰して見ることで、改めて17歳って激動の1年だったんだなと感じました。

何気無く日々生きていた様に思えて実は人生の栄枯盛衰を経験していたのでしょう…若くして味わう痛み、苦しみ、挫折。多感な時期だからこそ虚勢を張るし、うまくいかないことがあると八つ当たりもしてしまう…大人になった風を装っているだけで、実はまだ子供から脱することの出来ていない自分を認めたくない時期でもあり、それを次第に自覚し始めることで大人の階段にようやく足を掛けることのできる貴重な瞬間でもある。

その所謂“イタさ”をポップに描きつつ、痛烈なまでにその年頃の感覚を経験者に呼び覚ます監督の演出手腕には驚いた…きっとこの作品の凄さは、あの時期を通り過ぎて今“大人”を生きている我々にしか分からないのだろう。

17歳真っ最中の子供が観てもこの作品の本来のメッセージは伝わりづらいと思うし、ある意味“17歳タブー”に斬り込んでいるこの作品を当事者たちは観るべきじゃないから、18禁にすべきだと思います!笑

あと何だかんだ友達同士は些細なことで仲直りできるし、それこそ喧嘩するほど仲がいいって感じで大枠的に丸く収まるのも悪くない…だってそれこそが17才 It's a seventeen 👏👏 檸檬が弾けるような日々〜♪ なのだから!(←このネタ分かる人いるのかなぁ…笑)

自分の側にいると思っていたその先生が、思いの外“大人”側に生きている誠実な人で、思春期ならではの妄想で組み立てた偏見が間違いだと分かった時のショックの受け方も面白いですね。そうやって誰しも大人になっていくのです。何にしても頼れる先生がいるのはいいことですね! 先生がいなければ心の拠り所が無いネイディーンがどうなっていたことやら…

学校🏫の描写がほんのちょっと前のアメリカンポップスクール感出てたのも好印象で、日本人が思い描くアメリカの学校🇺🇸のイメージに物凄く近いのではないでしょうか。NHKとかでやってるアメリカ青春ドラマのあのポップな感じがまんま表現されています! まあ向こうからしたらあれが普通なんでしょうけど…笑


【p.s.】
下半期に突入しましたが、上半期鑑賞映画のレビューをまだ消化しきれていないため、下半期鑑賞映画も一部は寸評で投稿していきます。

いつもとは違い、極々短いレビューで投稿しています。暇があれば付け加える予定です。

従って、いつもの【映画情報】等もカットさせていただきます。

*詳しくは2017年7月3日に投稿している《『ローン・サバイバー』評》内の【p.s.】をご参照下さい。
マーチ

マーチ