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シティ・オブ・ゴッド:10年後のhoteltokyoのレビュー・感想・評価

3.7
ブラジル映画の中で初めてカンヌまで登った伝説の映画『シティ・オブ・ゴッド』の10年後を追ったドキュメンタリー。ブスカベやリトルゼ、その相棒のベネなどのその後が描かれている。

貧困と犯罪にまみれた町、ファベーラで映画を撮るために半ば荒々しくスカウトされ面々。彼らは元々ただの地元民で、ただ単純に面白そうだからという理由で映画に出演する。だが、スラムを題材にしたリアルな貧困層と犯罪
が強烈な空気感を残し、実際に世界中で評価され、カンヌまで上り詰める。

一躍脚光を浴びる面々、あるモノは地元で映画にまつわる仕事を続け、あるモノは地元のホテルマン、そしてあるものは『アイ・アム・レジェンド』でウィル・スミスと共演し、そしてあるモノは行方不明になってしてしまう・・。

ほぼすべての出演者が、地元の素人で作り上げられた映画であり、その後どうしてるのか非常に興味があった。彼らが自分たちで作り上げた映画は今でも世界中で観られている。それをきっかけにそこで何が起きたのか?各自がどう生きたのか?途中途中でクロスオーバーする『シティ・オブ・ゴッド』のシーンが、映画の中であろうが外であろうが、結局そこはファベーラの一部なんだと分かる貴重なドキュメンタリーであった。

ボーペガーーーー!
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