【情報に誘拐されがちな人々への注意喚起】
沢山の情報をどれも怪しく見せ、どれも意味のあるものとして映して深読みさせては、明確な答えを出したり出さなかったりする。
そうして観客にどことなく不安を与えたり、良くわかったような気にもさせる。
これ、もはや宗教勧誘の手口ですよ。
D・R・ミッチェル監督の術中に完全にハマってしまいました。
そこかしこに興味をそそられるようなポップカルチャー要素をバラまいて、美味しそう！パクッと食いついたら一気に宙に巻き上げられる。
そうか、私達は水の中で餌を待っていただけだったのかと気づかされて、何とも気持ちが悪い感覚を覚えました。
スマホの普及とSNSの隆盛によって大量の情報に目眩を覚える中で、
こっちへおいでと、まるでこれが真実かのように見せて誘ってくる情報ってほんと美味しそうですよね。まあそれが宗教の始まりというものなのでしょうけれど。
スマホが存在しなかった70年代を生きた劇中の主人公のように、差し出される情報に踊らされず、
情報を料理しながら自分なりの真実を見つけていきたいと思います。
