トムトム

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣のトムトムのレビュー・感想・評価

4.0
上映期間中に近くの単館系映画館に観に行ったら満席で入れなかった今作をようやく観賞。

史上最年少19歳という若さで英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルとなった天才ダンサー セルゲイ・ポルーニンの人生を追ったドキュメンタリー。

近年のドキュメンタリーはビデオやスマホの普及で実際の映像素材が豊富なのが特徴です。
8歳のポルーニンが家族の前で踊るシーンですでに凄い才能を感じます。

その飛び抜けた才能を磨くバレエ学校に通うために決して裕福でない家族は両親、祖父母が他国へ出稼ぎに行ってまでお金を稼ぐのですが、若干9歳のポルーニンの「もう遊びは終わりだ。」というセリフに凄みを感じます。

その後13歳で英語も話せないままポルーニンは単身 英国ロイヤル・バレエ学校に入学するのですが当時の映像が物凄い。
三年飛び級してすぐにソリストに翌年プリンシパルの振り付けを学ぶのですがポルーニンが踊ると周囲で練習している年上のダンサー達が踊るのをやめてしまう程の圧倒的な才能。
漫画みたいです。

自らの才能の為に家族がバラバラになってしまい、バレエで成功してもう一度家族を1つにしたいと血が滲む努力するポルーニンに両親の離婚が伝えられるシーンは見ていられないほどツライです。

モチベーションを失いバレエの頂点にも19歳で辿り着いてしまった天才の墜落が描かれるのですが、やはりその才能を世間は放っておかない展開もすごいですね。

「オリエント急行殺人事件」でもキレのいいキックを見せていましたし傲岸不遜ながら繊細な顔つきもイイのでアクション映画の悪役をやって欲しいです。

バレエをやっていて180度開脚するアクションスターという事で個人的にはジャン・クロード・ヴァンダム2世と呼びたいです。

呼ばれたくはないでしょうが。