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MIFUNE:THE LAST SAMURAIのoldmanSEヨKのレビュー・感想・評価

MIFUNE:THE LAST SAMURAI(2015年製作の映画)
2.4
ドキュメンタリー映画の作り方としての感想です。

上手く伝わるかどうか分かりませんが、誤解を恐れずに書きます。
今作が、自分の持っていた“三船敏郎”という役者としてのイメージから、何か新しいインパクトがあったかというと、予想内…だったです。
結構、どこかで聞いていた話だったり、その延長上だったり。

冒頭から15〜20分は、日本映画における時代劇やチャンバラの説明から始まるのですが、正確性のある説明と貴重な映像なんだろうな…とは感じたけれど、正直眠気を誘われました。(初心者や外国人向けではあるとは思います)
とにかく、早く三船敏郎の映像を観せてくれ!という感じ。

そして、ようやく本編が始まった!…でも、期待した程、映画の挿入シーンが少なかった…。三船不足!!

それぞれのインタビューの会話に出てくる作品に、もっとジャストで映像を挿入したり、インタビューに映像を被せてくれても良かったように思ったのだけど、そういう狙った作り方はなぜか、あまりしていないように思う。

物凄くオーソドックスというか、全体的に大人しく落ち着いて淡々とした進行。

むしろ、そう思ってしまう自分が、日本のTV番組のような演出に毒されてしまっているのか?いや、むしろ日本のTV番組にもっと上手い人がいるんじゃないだろーか?…などと、つい思ってしまった。

そんな感じで、貴重な映像や、奇跡的なタイミングで生前に語ってくれた役者さんや関係者の方々ではあるんですが、なにか、いまひとつ気持ちが上がらなかった…。

締めとして、やっぱり本人や黒澤明の素の声や映像が欲しかった。
どこからか、借りてくるわけにはいかなかったのだろうか。
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