MIFUNE:THE LAST SAMURAIの作品情報・感想・評価

「MIFUNE:THE LAST SAMURAI」に投稿された感想・評価

世界の三船、その生きざまを追う!


日本のみならず、世界の映画界に大きな影響を与えた戦後最大のヒーロー、三船敏郎のドキュメンタリー。船堀映画祭で視聴(香川京子のトークつき!)。

言わずと知れた世界のミフネ、その一生をスティーヴン・スピルバーグやマーティン・スコセッシなど錚々たる面子が語る内容。

これは三船作品、あるいは黒澤映画をどれだけ観ているかで評価が変わる作品かも。僕は「七人の侍」や「用心棒」あたりを今年スクリーンで観た、三船のフィルモグラフィーすべてに精通しているわけではないレベルでしたが、それでも新鮮な情報はそこまでなかったかな、という印象。つまりは三船、黒澤、時代劇、日本映画それぞれのビギナー向けの作品、という感じに受け取りました。いちいちチャンバラとは〜とか、時代劇とは〜と前半で長々と使ったのは海外の映画っぽいですが、日本人にはややくどいなと。だったら晩年の話をもっと描いてほしかった。

あと語り部がほとんど日本人ですが、話と話の編集や間がすごく気になりました。そこも海外の作品なので、と考えるとそうなのかもしれませんが、序盤は特にそれが気になった次第。

あと、根本的な話ですが、ビギナー向けゆえか、肝心の三船の写真や映像がどれも観たことあるようなものに思えました。「用心棒」のカラー映像などはおっと思いましたが、これもレアなんですかね? まあ要は秘蔵映像てんこ盛りな作品、というよりかは昔のテレビ番組「知ってるつもり?!」かNHK-BSのドキュメンタリーを観させられている感じ。

とはいえ多くの超大物が残した三船へのコメントはどれもバツグンに面白く、とりわけ「蜘蛛巣城」ラストシーンをウキウキで語るスコセッシ、三船の演技を「勇気」と評したスピルバーグの話はグッときました。今なお日本映画史最重要俳優だけに、三船を知らない人こそ観るべき作品なのではないでしょうか。
Kenzie

Kenzieの感想・評価

3.2
黒澤映画とそこで主役を張る三船が好きなので、鑑賞。共演者らのインタビューを切り貼りしたに過ぎない内容で少々残念。既知の情報も多かったので、わざわざ劇場まで足を運んで観る作品ではなかったかな、と。黒澤映画とそこでの三船の役割についてのスピルバーグの考察が深くて、流石、世界の名監督は目の付け所が鋭いな、と感じた。
tsubame737

tsubame737の感想・評価

3.2
本作は、①日本映画史の中の三船敏郎を中心に、②一人の人間としての彼も紹介している。


黄金期から衰退期まで日本映画と共に歩んだ彼の人生が分かる。衰退期にはTVにも出演した事は知らなかった。黒澤明作品以外にも様々な作品で様々な役柄を演じた。しかし、TVでは「スター三船敏郎役」しか出来なかったことが大変切ない。


彼はロケ中は自ら料理を振る舞ったり、三船プロの社長になっても自ら掃除をした。謙虚で細やかな気遣いを見せるスター俳優を知ることができて良かった。
春日太一著「あかんやつら」での東映京都のスターたちと対照的だ。
(彼らもスターの一つの在り方だが。)

後、侍姿の三船敏郎が喫煙しているマグネットがかっこよすぎて、ミリオン座の売店で衝動買いした。
まつき

まつきの感想・評価

3.4

このレビューはネタバレを含みます

<鑑賞直後当時のなぐり書きメモ転記>

・三船敏郎をほったらかして、時代劇に必要以上にフィーチャーしていた。ラストのナゾの時代劇も必要だっただろうか。結局、海外にいる時代劇(古い日本映画)ファンへの目配せなのかな、と思った。「ミフネ」のドキュメンタリーなんだけどなぁ。。笑

・コメントを寄せる人たちの言葉も、中途半端というか、聞いてもあまり面白くないエピソードが多かったような。三船敏郎の息子の話もそうだし、役所広司の人選もナゾ。

・当日の朝、同じくドキュメンタリーの『WE ARE X』を見返した後だっただけに、クオリティの差を感じてしまった。

・でもそこそこ興味深い話はあった!
菊千代

菊千代の感想・評価

2.8
2018年7月27日(金)

上ー6 Gー8 VS

コレクションを見返してみたくなった。

全作、Blu-rayで買い直しておけば良かった。用心棒の画質、良かった。

恥ずかしながら、赤ひげは、未見です。
持ってるんだけど。
日本の映画スター三船敏郎をスピルバーグやスコセッシ、役所広司や司葉子、二木てるみ等が語る
戦前のチャンバラ映画の映像、歴史を振り返りながら、黒澤明作品における三船敏郎をメインに年代順に振り返っていくドキュメンタリー映画

時間も短く漠然としていて、特に三船敏郎についての理解が深まることもなく、そんなに面白くないと思う、第三者から語られるのみなので仕方ないかもしれないけど

良かった点、三船敏郎と全然関係ないけど戦前の無声映画のチャンバラシーンが印象的
特に阪妻の映像が多くて、劇中言われるように歌舞伎的で大仰な芝居なんだけど、今ではあまり見られないからか逆に新鮮で迫ってくる迫力が凄かった

三船敏郎については、司葉子の話が一番印象に残ったかな
ぶっきらぼうでも優しい、空き時間に立っていると椅子を持ってきてくれるとか、それを語る司葉子の表情だったりが素敵で、楽しそうに思い出してる感が良かった
表情と言えば役所広司も純粋に三船に憧れ語る少年のようで、微笑ましかった

その他の方の語りもそれなりに面白かったけど、なんか自分語りだったり話が逸れていたりと統一感はなかった
加藤武、土屋嘉男や夏木陽介の晩年の姿であったり、当時の撮影写真や風景を見られたという点では収穫あったか

池袋新文芸坐での三船敏郎特集最終日に見てきました
何となく一本でも三船敏郎の映画を多く見てから見ようとこの日になったんだけど、あまり意味はなかった気がする
三船敏郎をよく知る人たちが語ってはいるんだけどいまいち響かない、たぶんそんなに出来がよくないかと
映画ってよりは、テレビドキュメンタリーっぽい。

黒澤映画が好きではあるものの、晩年の醜聞と『1941』に三船プロの映画の酷さで、三船敏郎に私はあまりいいイメージがなかった。
しかし、実際のフィルムとコメントが交互に示される構成から、妙に三船が好きになってきた。

資料で読み漁った以上の事実はなかったが、夏木陽介さん、中島春雄さんら2016〜2018に亡くなった方々の遺言的なコメントを見聞きできたのがよかった。
唯一無二の俳優、三船敏郎。
男としてかっこいい。用心棒以外も観なくては。
あら松

あら松の感想・評価

4.0
戦前からの日本映画と東宝の歴史をサラッとなぞりながら進む構成はお勉強になりました。
半分くらいは三船と黒澤の絆のお話で、二人を良く知るファンの人にとってはそんなに目新しい視点はないのかも。
ただ、更に尊敬が深まるばかりでした。人として三船のようでありたいと。
最後はほろりと泣いてしまった。
somal

somalの感想・評価

4.0
三年前のヴェネチア映画祭で公開されたこの作品
ようやく日本で陽の目を見ました
ナレーション EXILE AKIRA(これは気になりませんでした!)

三船敏郎の人生を描いたドキュメンタリーというだけでなく、戦前の無声映画から、戦中、戦後の日本映画の記録としても興味深く拝見させていただきました
戦後7年間、GHQ によってチャンバラ映画の製作が禁止されていたこと、何年ぶりかに思い出しましたよ😅

スピルバーグとスコセッシのインタビューは映画評論家と間違えてしまいそうなほど詳しいものでしたが(この二人、日本映画に詳しすぎでしょ)、仕方ないとはいえ、スピルバーグが真剣に1941を語る姿は少し気の毒に感じました

黒パンこと、黒澤久雄氏が動いている姿を久しぶりに拝見しましたがお元気なご様子
エンドロールでメッセージと共に土屋嘉男さん、夏木陽介さん、加藤武さん、中島春雄さん(順不同)の名前が上げられ、短いようで長い三年という月日を感じました
合掌
>|