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炎のTSのレビュー・感想・評価

(1975年製作の映画)
3.4
【これを見ずしてインド映画を語るな?!】74点
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監督:ラメーシュ・シッピー
製作国:インド
ジャンル:アクション
収録時間:204分
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 インド映画の金字塔と言われている作品だそうな。これを見ずにインド映画を語るな!と言われたら見るしかない。JAIHOで独占配信されていましたから鑑賞。204分と、3時間が標準のインド映画でもやや長めの部類に入ります。長かったので2日にわけて見ました。結論から言うと、、伝説的な映画という割にはまあまあといっ他ところですかねえ。悪くはないですが割と王道なので、長さのことを考えると満足度は少し微妙。これ、2時間弱くらいで抑えられたよなあとも思えてしまいます。

 インドのとある貧しい村では、盗賊たちの略奪行為が横行していた。村長のタークルは元警部であり、その盗賊のリーダーであるガッバルに因縁があったのだが。。

 今作は『荒野の七人』から着想をえた模様。となると、『荒野の七人』は『七人の侍』が元ネタなのでそこまで遡れるか、と思いきや監督はそれは未見とのこと。
 タークルはとある理由により、かつてのように無理をして悪者を捕まえることはできなくなっていました。傍若無人のこのガッバルを捕まえられるのは、同じ土俵にたつ者のみとタークルは判断します。鉄は鉄でしか斬れない。そこでタークルが目につけたのが、かつて護送していた泥棒コンビ、ヴィールーとジャイだったのです。この二人は泥棒ではあるのですが芯の通っている人物でして、最初はタークルに協力しないのですが、タークルの本気度を察した二人はガッバルを捕まえることを決意します。

 インド映画だからところどころダンスシーンがありますが、やや抑えめ。ヴィールーとジャイが気持ちよさそうに歌を歌うシーンは多いですが、先日見た『ヤマドンガ』のような釘付けになるシーンはないかなと思います。泥棒が盗賊の長をこらしめるという、一応勧善懲悪のプロットであり、よく言うと王道で文句のつけようがないのですが、悪く言うと無難すぎて突出はしていないというところです。これが3時間以上あるからたまらない。総合的にはまずまず。ただ、大ヒットしている昨今のインド映画と比べるとかなり見劣りするかなというのが本音です。まあ、とりあえずインド映画の金字塔を見たという経験は得れました。しかし、今作のフレーズなどが後にインド映画界に多大な影響を与えていることを考えると、凄い映画なんだなと思わされますね。
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