ねまる

ビーイング・チャーリーのねまるのレビュー・感想・評価

ビーイング・チャーリー(2015年製作の映画)
3.6
僕は僕だ。
海賊映画の俳優の息子でなければ、
知事選の候補の息子でもない。

いい子であれ、真面目であれ。
そう無言の圧力のように感じて、それが雑音のように自分の耳に鳴り響く。

最初は、更生施設にいられない、すぐまた薬をやってしまうダメな子だとチャーリーを思ったけど、
だんだんチャーリーの息苦しさが分かってきて、
ダメな子だけどハグしてやりたくなった。

でも、チャーリーが望んでいるのはハグじゃない。

自分の力で立つこと。
雑音のない世界で。

ジャンキーな親友の名前がアダムで、
施設で出会う彼女の名前がエヴァ
ってのもちょっとどうかと思うが、
薬(ヘビ)に唆されて、日常(楽園)を失ったものという意味かな?

もしくはチャーリーを産んだ造り主?
まぁなんとも受け取れますが。

改めてニックロビンソンは上手いですね!

この子が演じることで、ダメな子なんだけど、どこかに愛おしさを感じられる気がする。

チャーリーを可愛く思う親の気持ちも分かるから辛い。

観たかった作品なので、Amazonプライムに来てくれてありがとう。
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