足拭き猫

はるねこの足拭き猫のレビュー・感想・評価

はるねこ(2016年製作の映画)
3.2
森の中で行われる上映会で語られる話。同じような森の中にある喫茶店、そこは死にたい人が訪れる場所。主人公である店の若い男が、生と死の堺の場所に連れて行ってくれる。一帯は現実と幽霊が混在しており、喫茶店の人たちも曖昧もこな感じで、どうやら亡くなっているよう。特にりりィさんの浮遊感が印象的。
宮沢賢治を彷彿させるテイストに演劇的なイメージが繰り返されるアート映画。「はだかのゆめ」が母への追悼作品で、こちらは父へのレクイエムなのだそう。音楽と歌で持っている面も。