はるねこの作品情報・感想・評価

「はるねこ」に投稿された感想・評価


はるねこ@ユーロスペース最終日にすべり込み。ささやかな音と凶暴な音、おり重なる呟きの協奏が、311後、そして戦争前夜の今に接続して響き、被害者でありつつ無自覚にいることで何かの、未来への加害者にもなってしまっている我々を断罪する。音だけだよとの台詞、そう今だけは、まだ。

赤いマフラーのハルが森を走るシーン等は、画が音に負けていると思ったが、田中泯が上から光が射す暗いなかでゆったり踊るシーンや、川瀬陽太が日中の野原を歩いたり自転車に乗ったりする老いの兆しがある一連の場面が、シロのコートを羽織ったスッとした若い佇まいとの対比で、良かった
監督の弾き語りライブがある日と休みが重なるのを狙っていたら、最終日になってしまった。ラストの曲ではキャスト2名も歌い手として合流。しゃっちょこばった福本さん、ノリノリで体揺らす山本さん

2017.1.13
もしそうだとしたってその画づくりのセンスに変わりはないが、はじめ「表現に先立つ美しさ」の考えのもとにある作品か、と思った。が、メッセージとその気配に満たされた映像の移り変わりにすぐに魅せられた。(どこか『ツィゴイネルワイゼン』に通じるものを感じる)
具体的なメッセージとして、最後の最後の(そしておよそ物語を総括する)一文に『父に捧ぐ』とあった。それによって物語に浮かぶ数々の飲み込みがたい謎も、氷解とはいかずともその一部は噛みくだけ、またはそれとしてそのまま受け入れることができた。
美しさと、ある予感にのまれたい方におすすめの傑作。


文:平野
won

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3.0
よくわかんないけど 人が抱えている寂しさは 持ってても確かにしょうがないんだけど でもそれを手放したら終わりなんじゃないかな。

そういう人がきっと森の中に行くんだわ。
kyaname

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2.0
前半の演出が薄ら寒くて引いた。後半はマシになったしストーリーも嫌いじゃないけど、ありがちな話に寒い演出を載せるという発想がきつい。
20170116鑑賞
今の日本映画でこういう上品な良いセンスした映画が見られるなんて思わなかった。劇中歌の格好良さは、邦画史上最高の部類に入るのではないか?
生と死の異空間が樹海付近で露わになる場面は、ガリガリ博士のようなセットメインのドイツ表現主義そのものだった。樹海を彷徨うカットの静けさと佇まいは、タルコフスキーのソラリスに近い。
ただ、面白かったのは前半までで後半から一気に何を訴えたいのか不明瞭になってしまったのが、大変残念。
外面の上品さに惑わされなかったロッテルダムの審査員達は、中身がないことを見透かしていたんだと思う。恐ろしい話だ…
これは単純に僕の価値判断の問題だが、全く面白くなかった。

全くと言うのは言い過ぎかもしれないし、実際「幻灯」をモチーフにしたくだりなんかを見たときには少し期待したのだが、それ以降は本当に驚くほど興味をもつような要素がなくて、ショットも繋ぎも全く面白くないのがショックだったな。
少なくとも「映画」としての興奮は全く無い。

作家のなかで一応の世界観とかやりたいことは出来上がってると思うのだが、その見せ方がダメだと思う。

森の奥のカフェだったりトンネルだったり自動車だったり、そういう象徴的な物を何回も画面に出しているが、それをどうやって撮そうかとか、どうやって繋ごうかとか、そこらへんを工夫するところまでは考えていない気がする。
トンネルなんか、清順の『ツィゴイネルワイゼン』を観ればめちゃくちゃ面白い撮り方だと感心するし、あの映画はトンネルが無いと話が成立しないような映画だと思う。そのくらい強烈なトンネル(正確には空洞)が撮されてる。

青山真治がこの映画の監督を「最後の映像作家」と言ったらしいけど、その言葉の真意はいかに。
廣瀬

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4.0
若いからこそできる映画。上映後の舞台挨拶で監督出てきて、若いと思ってしまったが、すぐに納得できた。こんな映画、若いやつしか作んねーよ。フライヤーの文章は、上映後に読めば、ちょっぴり理解できた気分になれる。
KOME

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3.0
スタイルが好きだった!
心情とか関係性とかを伝わりやすくするか、もっと全体的にホラーテイストにしたら面白そう
若干25歳にして長編初監督作品なので次も楽しみ
BS2011

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3.1
カフェがいい!
クルマがいい!
森がいい!
子役がいい!
音楽がいい!
好きです!
青山真治プロデュース。監督は24歳の長編デビュー作。

何とも不思議な映画。
前衛的、、なんて言葉を久しぶりに思いだしましたが、寺山修司などとは全然違います。
この監督は、自分で曲を作り歌うそうで、映画でも使われている。確かに異色です。
自分のやりたい表現をいろいろ出して、それを青山さんがなんとか一本の映画にまとめた感じがしなくもない(あくまで個人的見解です)。

監督が映画の前の舞台挨拶で『あびるように観て』と言ってたが成る程です。これは劇場で体感する映画。確かに音や音楽への拘りは凄く感じます。森の映像も魅力的。特にあの迷宮?へのトンネルが残ります。

眠くもないのに、まどろみの中で観ているような不思議な感触。
そして、リリィさんが座っている、、ちょっと泣けます。
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