emily

パリ、ピガール広場のemilyのレビュー・感想・評価

パリ、ピガール広場(2016年製作の映画)
3.2
仮出所中のナセル、兄のバーを手伝うようになるが、身は入らず、なんとか這い上がるためパーティを企画し大成功するが・・

 パリ、ピガール地区で行き交う人々、移民たちの暮らしぶり、物乞いの人たち、夜になるとキラキラしたネオンが輝き、楽しんでる人たちの裏で、その日を生きるのに必死の人たちもいる。ナセルとその兄の関係性を人々の描写の中に落とし込み、裏社会の事情を描写しながらもしっかりとしたヒューマンドラマを見せてくれる。悪人にしか見えなかったナセルの立ち位置が変わり、兄とのパワーバランスも変わり、ドラマは緊迫感を見せてくれる。始まったところから物語はほとんど動いていない。ただここで生きていく。しかし始まりとラストではその意気込みが違う。
emily

emily