たき

ハローグッバイのたきのレビュー・感想・評価

ハローグッバイ(2016年製作の映画)
3.5
久保田紗友と萩原みのりダブル主演とかぜいたくすぎる。もったいないおばけが出ます。

JKというイキモノはなんであんなにも瑞々しさと毒々しさを併せ持っているのですかね。こわいですよ。それをこの二人が演じるとか。そんじょそこらのホラーなど太刀打ちできないですよ。(よろこんでます)

愛が足りひん。

ふたりの、声なき声が延々と聞こえるようで、開始5分あたりからずっと涙目でした。
誰からも愛されない、孤独な自分を重ねてた悦子さんから、この世にもちゃんと愛が存在することを知る王道の、もう、なんていうかな。よかったな。

ふたりの距離感の描き方がまた絶妙でして。ひとつひとつあげつらおうとしたのですがそんなん容量がいくらあっても足りないのでやめました。あの空気感を表すには文章だけでは荷が重すぎます。

演出がドストライクなのですかね。
ラストも、声かけんなよ、とか無意識に祈ってました。もう声かけないんじゃなかったのかよ、とかの応酬もいらないからな、その先はこっちで勝手に妄想するから余白をプリーズそのまま暗転してエンドロールかもん! とかおもてたらそのとおりになって、思わず完璧やな、とつぶやいてました。ああ、だいじょうぶです、病院にはひとりで行けます。

いろいろあーだこーだ言うてますが、ぶっちゃけふたりの制服からのむきだしのおみ足に意識をほとんど持ってかれかけてたので、ちゃんと読み取れきれているかどうかはまったくもって自信がありません。ああ、大丈夫です、救急車くらい自分で呼べます。
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