首藤凛監督はもちろん私は大好きな監督ですし、過去作品が見たくてクラウドファウンディングにも参加したけど、そんな事はまるで関係なく斜め上2万メートルくらいの作品でした。
同級生の岡田が好きな秋乃(池田夏海)は、周囲の親しい人達に応援されながらも、岡田は他校になっちゃん(菅本裕子)という彼女がいます。秋乃はなっちゃんが気になり過ぎて…と言うのが冒頭です。
この冒頭だけでも素晴らしいのですが、タイトルが出るまで、正直今までの首藤作品よりは普通に寄せて来ているのが、と感じました。普通にBGMが聞こえたり、割合普通を装ってるのかな、と。
が、タイトル後に映画が走り出します。その為に必要な情報を限りなく自然に、且つ短くまとめて提供されていたのです。←個人の感想です
映画が走りはじめた後、首藤作品で良くみかける、女子の狂気が表れます、それも唐突に。
その瞬間、言葉には出来ないけれど、私は何かを受け取った気がしました。
言葉で説明するのは難しいし、誰にも伝わらないかも知れないけど、突き刺さる何か、です。
ポルタのギターとヴォーカルの尾苗さん、可愛い!ナレーションが凄くあってます。!秋乃を見守る感じが良かった、お母さんのパン食べたい!
ポルタのベースふくださんのチャーミングさ、バンドに必要な明るさだと思います、ポルタ大好きになってしまいました!ホントポルタのヴォーカル可愛いし、声が代え難い魅力あります。楽曲も首藤監督が言う生活感、カースト下位の考えて何とか出口を探す感じを受け取りました。
とにかく主演の池田さんが素晴らしい。過去作品でも主演されてますから首藤監督の愛を感じさせる繋がりが分かるのですが、今までよりも、さらに強い愛、特に声なく道端で踊ってはしゃぐセピア調の場面はサイコーでした、あんなに愛されてるからこそ池田さんの魅力が爆発してます。
岡田のキャスティング良かったし説得力ありました、ある意味何処かズレてるいる男子の魅力があれば演者の年齢さ不明に出来るんだな、と認識させられました。
なっちゃん、魅力的です、自由奔放でコケティッシュ。グラマラスで色香あります。何となくリアル本人がそういう人なのでは、というリアリティがあります。後半の演技はかなりヤバいです。
構成の勝利で、キャスティングの勝利なんですが、それをまとめた首藤監督の力量、演出と脚本のぶっ飛び方はやはり誰にも似てないオリジナリティ!!
別バージョンの編集があるようなのですが、観てみたい、いや、早くもう一度みたい、と思わせる作品です!
舞台挨拶聞きました。
尾苗さん、可愛い〜首藤監督も可愛い〜池田さん可愛い〜天は二物与えまくりだな…10分の1で良いからなんか欲しい。
アテンションプリーズ!
この先ネタバレあります。
ある種、女子の鬱屈のカタストロフィーを描いているのですが、そのベクトルの先、目指す場所の無さ、衝動こそ、作品の真骨頂と、初見では感じました。
こんな監督、こんな映画見たことない。監督のパンキッシュさはちょっとどうかと思います←褒めてます。
たくさんの方に見ていただきたい作品。
あくまで文責は私ですが、全国の映画『桐嶋部活やめるってよ』が好きな方、映画が好きな方にオススメします。
狂気!
追伸
なんとなく、私は首藤監督が、今後監督に留まらない活躍を望みつつ、しかし作品も見たいと思います、勝手な観客の戯言ですが、もしかして、もう監督しない宣言なのかも、と感じて、断じて勝手な思い込みとしたい。
池田さん、是非首藤監督作品にまた主演して下さい、舞台挨拶で初めてナマ池田さん拝見しましたが、可愛いくて美人で躍動感あるのは分かりました。だからこそ、首藤監督の為にまた出て欲しい!!!!!!