みみみ

ゲット・アウトのみみみのネタバレレビュー・内容・結末

ゲット・アウト(2017年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

違和感の行き着く先は。

【あらすじ】
主人公クリスは、週末に彼女のローズの両親に会いに彼女の実家へと赴く。
クリスは黒人であり、ローズは白人家系なので、ローズの両親に嫌な顔をされないかと気にしていたクリス。ローズは「大丈夫」と言っていたが、いざローズの実家に着いてみると、家の世話係は黒人ばかり、家族のクリスへの接し方もどこかよそよそしい。
そんなある日、夜中にクリスは外に出た際に、黒人の世話係の奇妙な行動を目にすることになる。さらに、その直後、ローズの母親に催眠術にかけられ、手放せないぐらいだったタバコに吐き気を催すことになる。
家族に違和感を多々感じていたクリスは、週末に開催されたローズの知り合いとのパーティーで参加者の黒人を隠し撮りすることにしたが、その際に誤ってフラッシュを焚いてします。その瞬間、その黒人の様子が一変し、クリスに襲いかかる事態に。
様々な違和感が次々に現れて交錯する、この違和感の行き着く先は、、、

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素直にひと言、微妙だったなあ。
いろんな人からおすすめされるし、話題になっているしで今更見たけど、僕には刺さらなかった。

こういう違和感モリモリ先行系の映画って、映画中盤の違和感大量発生している時は特有のワクワクがあるんだけど、そこからどんどん自分で想像していってしまって、映画のラストを見た時に「あぁ、なんだ」みたいなガッカリ感を感じてしまう。(ミッドサマーの時もそうだった。)
個人的には、「そういえばよくよく考えると違和感あったな」ぐらいの違和感を所々に潜ませて、ラストでそれらを一気に回収しつつどんでん返ししてくれるような作品が好みだなあ。(なんなら見ている最中はその違和感に気づけなくてもいい。ラストを迎えて、見終わってよくよく考えたら違和感あったじゃないか!みたいなレベルでちょうどいい。笑)

ただ、人種差別について新たに知るきっかけになったのは良かったかも。
最初の黒人が襲われるシーンで襲った人間が被っている、そしてラストのクリスが乗り込んだ車のフロントに置いてあった甲冑がKKKを暗示している、みたいな考察を見つけてそういう組織や迫害の歴史があったのかっていう新しい視点はもらえたかも。

てなもんで、ストーリーというか、お話自体はすごい微妙だった。
あ、でもこういう終始違和感があって少しダークな雰囲気にも関わらず、ロッドみたいなひょうきんなキャラがいたのは好きだったかな。(人によっては場違いって言うかもだけど。)
あの、アメリカ特有の苦境でもおちゃらける感じ、すごい好きなんだよな。
みみみ

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