このレビューはネタバレを含みます
他人の体を乗っ取る老人達のカルトっぷりは『マルコヴィッチの穴』に通じますね。そういえばキャサリンキーナーはどっちの作品にもキーマンとして出てはるわ。影響を受けたのは間違いない筈。
マルコヴィッチ〜は他人の乗っ取りをコメディテイストで描いてたけど、こちらは圧倒的に不穏でホラー調。
親友参上の救出は都合が良すぎるので、じんわり後味の悪さを残す手厳しいもう一つのエンディングの方が好み。
公開直前にトランプ大統領当選が決まったことで、せめてフィクションでは救いを持たすため本編のエンディングが採用したとの事。
不当に投獄される厳しい現実よりも、白人から解放される希望を選んだそうです。
もし今のタイミングで公開されてたとしたら、きっともう一つのエンディングの方を採用するんだろうな。