くるみ

先生! 、、、好きになってもいいですか?のくるみのレビュー・感想・評価

2.3
少女マンガの実写化はイマイチなことが多く、本作にも期待していなかったけど、アマプラ入りしてたので試しに鑑賞。
抱いていた印象通り、可もなく不可もない内容でした。



以下、けちょんけちょんに言ってます。



まず、森川葵演じる主人公の親友が絶え間なくウザい。
ギャーギャーうるさいし、自分のせいで友達が怒られて放課後残されてるのに謝りもせず先に帰ってるし、声デカくて人の秘密バラしちゃうし…
そしてなぜ、一番急ぐべきシーンでいつもの自転車で来ないのか。
「世の中に、好きになっちゃいけない人なんていないよ」の言葉にも「え?本当にそうか?」と疑問が湧く。
先生とか人の旦那とか…モラルに捉われず自分のことさえよければそうなのかもしれない。

生田斗真がヒロインに惹かれた理由もまるでわからなかった。
「目が離せなくなって気づけば抑えきれなってた」とか言ってもらえるほどあの子頑張ってた?
テストでいい点とって、雨の中で叫びまくって、勘違いして抱きついて、相手の迷惑考えずに押せ押せでいくことをそこまで評価するなら、この先生、大概の女子生徒にオチてしまうのでは…。
いや、なんだかんだ理由つけてたけど、つまりはヒロインの顔がいいからでしょ?なんて思ってしまう。
好きになったのはヒロインからかもしれないけど、たぶん先生の”好き”の方がだいぶ重い。
ラストシーンは感動するところなのかもしれないけど、正門に車を横づけ&いつから待ってたの?な設定に「絶対逃さねぇぞ」な執念を感じて若干引いてしまった。

広瀬すずはいつにも増してモタついた話し方。
引っ込み思案とかぶりっ子というよりは幼さを表現したかったのかな?という印象。
ただ、ショートカットはとても可愛い。
先生が肩書きを忘れ、職を失っても構わないと思ってしまうほどかどうかはわからないけど、素朴な雰囲気の中で素材の美しさが光る感じ。
ちなみに上記のラストシーンでヒロインは微笑みながらゆっくり近づいてくる。
その顔がドヤってるようにも見えて、今まで散々先生先生言ってまとわりついてたくせに、両想いになった途端その余裕ですかと言いたくなる。

先生があえて傷つくような言い方をして遠ざけようとしたとき、真に受けてすぐ別の男と仲良くなろうとしてたような子だし、話し方や考え方からも全体的にヒロインからは “幼さ” を感じた。
次々とけしかける周りも周りだが、思いのままに突っ走る彼女がスッと我に返ったとき、この二人はきっと上手くいかないだろうなと勝手に儚んでしまった。

ちなみに原作未読です。
Spitzの主題歌はとてもよかったです。
くるみ

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