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呪われし家に咲く一輪の花のBATIのレビュー・感想・評価

呪われし家に咲く一輪の花(2016年製作の映画)
4.6
ある意味最高のバッドエンド。計算されつくしている作品だが、ボズ・パーキンスはキューブリックフォロワーな作家ではなく自分の語りたい物語とヴィジョンを持っていることを感じさせる。もう一度観たい(ポーリーに会いたい)と思う。

新作の「LONGLEGS」が気になったので、未見のオズ・パーキンス作品をまずはこちらから観ることに。あらかじめもうこの世界にはいないことが告げられるモノローグにて、いかにして私が亡霊となったかが描かれることが分かる。特別ショッキングな演出は控えめだが、暗闇の向こうに何かがいるのではないかと思わせる静粛な演出とスコアが観る者の恐怖のイマジネーションを育てていく。過去の亡霊であるポーリーをルーシー・ボディントンに演じさせるのも計算のうち。監督の目指す演出および成果が出ていることを感じさせる良きホラーだった。
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