カーズシリーズの最新作、
カーズクロスロードは主人公マックィーンの夢を追うか、新しい道を進むかという誰にでも訪れる人生の選択に焦点を置いた大人の人間ドラマだった。
カーズシリーズは1と2では作品のトーンが全く違い、1は自信過剰で自己中心的だったマックィーンが大切なものを見つけ成長する物語。
2はガラリと変わってスパイエンターテイメント映画になっていて、
単体の映画として観ればいい映画でしたが、シリーズを通して見ると2は明らかに浮いていると思う。
そして今作は1のトーンを踏襲しつつより深いドラマをしっかり描いていた。
トップレーサーとして走り続けてきた彼の前に才能あるルーキーが現れ完膚なきままに敗北し、世間からは「終わりだ、引退するのも時間の問題。」と言われ自分は時代遅れなのかと世代交代の現状を突きつけられる。
この物語は自分と仲間を信じて歩んできた道はきっと間違いじゃない。
チャンスを掴めば未来は見えてくる。
そんな事を言ってるように感じた。
過去キャラクターの掘り下げや新しいキャラクターも増えましたかまが、描きわけが上手い。
特に1で師匠となるハドソンホーネットの掘り下げがすごく良かった。
大好きなキャラクターだし彼の存在は今作の物語にいいアクセントを加えていると思う。
マックィーンのサポートキャラに当たるラミレスはある意味裏の主人公だと思う。
中盤の彼女の告白は予想外できっと人生の中で体験する出来事でもありとても説得力があった。
アニメーションならではの気持ちのいいアクションシーンも満載で、ピクサーの実力を改めて知った。
このシリーズの続きがあるのかは知りませんが、シリーズとして綺麗に終わったのではないかと思う。
とても感動しました。
