shibamike

74歳のペリカンはパンを売るのshibamikeのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

映画初っぱな、外国人の男性(イケメン)が三味線をカッコよく演奏する。
自分は「あれ、パンの映画じゃないの?」と思った。その男性は演奏後、浅草は良いところだということを話す。自分は「この映画ひょっとして…」とある考えが浮かぶ。

お綺麗な女性のインタビューシーンが流れる。ペリカンの食パンを、雑誌に出てくるようなおしゃれなキッチン、おしゃれな調理器具、おしゃれな食器でザクザク召し上がり、いかにペリカンのパンが美味しいかを喋る。ここら辺で自分は冒頭に頭に浮かんだ考えが確信に変わる。「これ、意識高い系映画だ…」

下町の創業70年以上の町のパン屋さんを特集すると素朴な感じを醸し出しておいて、BGMには豪華なクラシック、きったねぇ隅田川をさも意味ありげに映す等、興味深いとは言い難いシーンの連続。予告を観て結構楽しみにしていた分、ガッカリ感がデカイ。

ペリカンのパンは美味しいのでしょう。行ってみたいと思った。ただ、「これ映画にする必要あるか?」という感じだった。何か全体的に当たり前の話を聞かされている感じ。

とは言っても、1点だけ面白いと思ったシーンがあった。それはペリカンの常連であるおじさんのインタビューシーン。素晴らしい意見を言っていると思った。「大して旨くない。普通。でも飽きない。多くのお店が"うちのここが美味しいでしょ!"と押し付けてくる中、ペリカンはそれがない。」と。これは勉強になった。でも、おじさん、店の中を凝視しすぎな気が…。

現場からは以上です!
shibamike

shibamike