“命は燃やし尽くすためのもの”
まさに最終章の名に相応しい作品。
古き良きヤクザの大友(ビートたけし)が今度は関西系の花菱組と、日韓を股にかけるフィクサーであるチャン会長グループの抗争で暗躍奔走していくストーリー展開。
罵声と暴力の連鎖はさすが。みんなひたすらプンプン怒ってた笑
この人達、簡単に「〇〇と××が襲った事にして、二者を同士討ちさせろ!」
「アイツのタマ取ったら幹部にしたるわ」という重要事項を全部口約束で済ましちゃうからこじれる。
そして平気で裏切る。
その繰り返しによるどうしようもない人間模様と抗争が作品に緊張感をもたらす。
初代の公開が8年前で、その間に20代から30代になった自分には彼らの世知辛さやだらし無さが他人事に思えなくなってくる。
表だろうが裏だろうが人生はどうしようもない。理不尽で、真っ直ぐに生きたつもりが悪者扱いされたりする。
大友は狂ってるけど、誰よりも純粋で真っ直ぐな何かを貫いていた。それを人は仁義と言うのだろう。
他にもピエール瀧演じる花田は最高にゲスだし、西田敏行演じる西野も会心のラスボス感を醸し出していた。
みんな活き活きと黒光りしていた。
みんな必死に自分の美学に殉じて生きているんだ。
鑑賞し終えてすっごい凹んだ後、腹の底から得体の知れない元気が湧いてきた。
ひさびさに“漢”って単語が頭を過ぎった。
ありがとう、キタノブルー!